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ニンゲンのチカラ

物理的な距離を越えて、時間を越えて、人や物事にアクセスできるようにしてくれるネットのサービス。例えばGoogleやYahoo、各種のブログサービスは勿論、ケータイ電話を窓口にして利用できる地図サービスや検索サービスなどなど。インターネットで次々と展開されていくサービスを使っていると、ものすごく便利で楽しい反面、ふと不安になることもあります。
「向こう側の力」に依存すればするほど「自分自身の力」を衰えさせていることになるんじゃないかと。

では例えばどんな風にどんな能力が衰えていくのか?

  • GPSナビを多用しすぎることで、地図を理解する力、地図を短期的に記憶する力が衰える。
  • 経路探索サービスを多用しすぎることで、最適解を導き出す能力が衰える。
  • メールやチャットを多用しすぎることで、対面での相手を理解する力が衰える。

この考えはいささか乱暴だと分かっていますが、それまで自然に行っていた鍛錬の機会が減ることは確実です。

人間というのは使わない能力がすぐに衰えてしまう生き物なので、ITによる便利サービスにどっぷり浸かってしまうと、それまでできていたことがすぐにできなくなってしまい、ネットにつながった端末がないと何もできない、という状態に陥ってしまうと思うのです。

そこまでヤワかな?と思いたいのですが、便利なサービスを作って世の中を少しでもハッピーな方向に向かわせたいと考えている自分たちとしては、作ろうとしているサービスを利用することで良くなるイメージと一緒に、失われる機会は何なのか、そしてそれを補完するためにはどのようなことを意識的にやらなければならないかを考えておかねばならないのでは、という気がしています。

でも、もう一方では一部の能力を高めてくれることで見えてくる別の能力というのもあるはず、という期待もあります。人のチカラが今の状態で全て揃っているわけではなくて、能力の取捨選択をしている段階なのでは。インターネットによって地球規模でのコミュニケーション拡大が、新しい能力の取捨選択をする場になっているのでは、というワクワク感もあるのです。

だからこそ、この仕事が続けられるのでしょうね。
ニンゲンのチカラって、自分ごときに心配されるほど、ヤワじゃないよね。


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